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マルスの遺言

マルスの遺言

■ノストラダムス・かの有名な問題の詩

ミシェル・ド・ノストラダムス著「諸世紀」第十巻七十二編
(昭和四十八年に発行された五島勉著「ノストラダムスの大予言」を基にする)

一九九九の年、七の月
空から恐怖の大王が降ってくる
アンゴルモアの大王を復活させるために
その前後の期間、マルスは幸福の名のもとに支配に乗りだすだろう

いきなりこの詩の解釈から入っていこう。(ここではあえて解説の中で多少出てくる部分以上には、以前の解釈は皆承知の上として詳しくは紹介しないことにする)
まずは二行目。「空から恐怖の大王が降ってくる」恐怖の大王。恐怖とは英語でもちろんテラー(terror)である。9月11日に起こったニューヨークのテロ事件。その”テロ”の意味も”テラー”と同じ恐怖の意味であるテロリストのテロである。と同時に、英語の表現では”the king of terrors”イコール”死”という言い方がある。これはいうまでもなく、ノストラダムスの用いた表現と全く同じである。kingにグランがついて大王となっただけ。つまり大いなる死。でっかい死という意味にもなる。私が思うに、ノストラダムスはシェークスピアなど、古文で良く使われる”ダブルミーニング”を多用しているように思う。よって、この意味は恐怖と死のどちらも意味すると解釈する。

そしてその恐怖の大王が”空”から”降ってくる”と書かれている。文字通りに受け取って良いと思う。ノストラダムスの詩を解釈するときにあらゆる事柄に関連づけて、複雑に解釈しようとする研究者がいるように思うが、私はもっと素直に書かれた物であると思っている。なぜなら、彼の目的は人類への警告であり、いたずらに惑わせることではないはずだから。

ここでは大きな恐怖と死が、空から降ってくるつまり、爆音と共に空から恐怖が空から飛んできてビルにつっこみ、やがては死が降りてくるように崩壊する様と同じではないだろうか?まさに”空から”降ってきたと言えるのではないか?これは冗談だが、災難が降りかかるとも言うではないか。

ノストラダムスの予言だけではない。聖書の黙示録にも同じ9.11に関すると思われる文がある。それは五島氏の確か「大予言2」ではなかったか、私の記憶によれば「二人の天使がラッパをかき鳴らしながら空を駆け抜け、それを見上げる人々に世界の終わりが”近づいた”事を知らせる」という物である。私の曖昧なわずかな記憶によるところが大きいかもしれないが(正確には本当の聖書では1羽から何羽かにエピソードが増えていく形式で描かれている)しかし、ずっと頭の片隅に引っかかっていたそれは現実となった。五島氏が聖書の文を勘違いしたかあるいは創作したか、私の記憶の中で過去に作られ、記憶されたかしたのかもしれないが、とにかくその偶然のインスピレーションは間違いではなかったことになる。しかも、それ自体が世界の終わりではなく、終わりが近づいたことを知らせるというのである。ノストラダムス自身もこの詩の意味がイコール世界の終わりを現わしているとは五島氏の本によると一言も言ってないはずだ。ただ、このときに死ぬ未来の人々よりは、私たちの死に方は幸せだと語っているだけだ。その考えが正しかったかどうかは別として、9.11は大惨事には違いない。

乗っ取られた飛行機は四機だったか?しかし三機目はワシントンに…。四機目は目的の遂行に失敗している。。。よって前の”二羽の天使”は成立する。しかも、かのオサマ・ビン・ラディンは後のTVニュースのビデオ映像の中でその作戦を自らの夢だったか信者の女性だったか、”お告げの夢”によってヒントを得たと語っていた。その夢はまさに天使が駆け抜けていき、アメリカの大都市を火の海にするという物だったはずだ。ビン・ラディンは天使は飛行機だと言っている。なんという符号だろう。まさにそのままではないだろうか。”ラッパをかき鳴らして警告する天使”イコール”爆音をとどろかせながらビルにつっこむ飛行機”だったのだ。人々は爆音、ラッパの音を聞き、恐怖と共にそれを仰ぎ見た。空を仰いだのである。そして、世界の終わりが近づいたことを知った。のだ!

次に三行目に移りたい。


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